核開発めぐる米イラン協議のゆくえ 米識者「解体めざせば破綻」

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ワシントン=下司佳代子
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 イランの核開発をめぐり、米国とイランの高官協議が12日に中東のオマーンで開かれる予定です。激しく敵対し、主張の隔たりが大きい両者の協議は、どのようなものになるのか。米イラン関係やイランの核開発計画に詳しい米ジョージ・ワシントン大のシーナ・アゾディ講師に聞きました。

 ――そもそも、米側は直接協議、イラン側は間接協議だと言っています。

 どちらになるかはまだ分かりませんが、イランからはアラグチ外相自らが参加すると言っていますから、(ウクライナガザの停戦交渉でも中心を担ってきた)米国のウィトコフ中東担当特使と直接話をする可能性はあると思います。直接協議の可能性がなければ、もっと地位の低い人が派遣されたかもしれない。直接対話できれば、話し合いはより効果的で効率的なものになるでしょう。

トランプ政権内に「二つの声」

 ――今回の協議の意義をどうみますか。

 ようやく対話が行われること…

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この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道
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