「同じことしか言わない」と斎藤知事の支持者 取材で見えたもやもや
添田樹紀
知事選で斎藤さんに投票した人は、いまどう思っているのだろうか――。
酒場の男性店主の、この言葉がきっかけだった。昨年11月の兵庫県知事選で斎藤元彦知事に投票した有権者や県外の支持者らに話を聞いた。
斎藤氏らが内部告発された問題をめぐり、県議会は昨年9月、全会一致で不信任決議を可決し、斎藤氏は失職した。その後の知事選で斎藤氏は約111万票を獲得して再選した。
ところが選挙後、選挙運動の報酬をPR会社に支払ったとする公職選挙法違反(買収)容疑で斎藤氏は告発された。今年3月には、県の第三者調査委員会が、告発者を特定するなどした県の対応を公益通報者保護法違反とし、斎藤氏のパワハラも一部認定する報告書をまとめた。
3月に取材できた有権者や支…
- 【視点】
選挙結果は、短期間の選挙戦で時には勢いと流れで決まることがありますが、当選した知事は選挙後に何をするかが問われます。 当選すれば自身の問題や公益通報問題が不問に付されるわけではなく、「自分の正しさを主張すればよい」が通用するのは選挙戦中だ
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