大阪万博の玄関口、夢洲駅の備えは 「万全の態勢」に残る不安要素
大阪・関西万博で、会場への主要なアクセスルートになる大阪メトロ中央線の夢洲駅(大阪市此花区)。開幕が13日に迫るなか、準備は整っているのだろうか。
中央線は大阪の中心市街地の地下を東西に走り、西端の夢洲駅が会場の玄関口になる。万博を主催する日本国際博覧会協会によると、夢洲駅の降車人数は1日最大で約13万人になるという。
大阪メトロは会期中、来場者の行き帰りと通勤・通学が重なる時間帯に電車を増発し、1時間に24本走らせる。それでも混雑率は、通勤電車並みの140%に達すると見込む。
多くの利用者が改札周辺に滞留しないようにするため、地下1階の改札階と地下2階のホームを結ぶエレベーターは24人乗りだ。自動改札機も梅田駅北改札の22台に次ぐ16台を設置している。
また、駅員は、降車人数が13万人に近い天王寺駅と同規模の人数を配置し、乗客への対応を担う。広報担当者は「万博に向け、万全の態勢と考えている」と話す。
ただ、心配な点もある。改札内のトイレは1カ所で、個室は女性用が7、性別を問わずに利用できるオールジェンダー用が6で、3月の平日でも女性の列ができていた。
テロ対策を理由に構内にはゴミ箱がないため、放置されているゴミも見られた。担当者は「持ち帰るよう呼びかけるしかない」と困惑する。
閉幕後も不安が残る。
中央線の延伸には、大阪湾の…
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