NY市長「ぬれぎぬで選挙困難に」 民主→無所属で市長選出馬へ

ニューヨーク=田中恭太
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 11月の米ニューヨーク市長選での再選を目指すエリック・アダムス市長は3日、所属する民主党からではなく、無所属で立候補すると表明した。

 アダムス氏は収賄罪での起訴やトランプ政権との接近などで支持率が低迷。次期市長が事実上決まるとされる6月の民主党予備選での指名獲得が難しい情勢が伝えられていた。アダムス氏は声明で「ぬれぎぬで予備選で戦うのが困難になった。ニューヨーカーに直接信を問う」と述べた。

 ニューヨークは民主党支持層が厚い。同党では元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏らが立候補を表明。エマーソン大の3月下旬の世論調査ではクオモ氏が首位に立つ。

 アダムス氏は昨年9月に起訴されたが、トランプ新政権に接近。政権の介入の末、今月2日に起訴取り下げが決まった。声明では「取り下げに時間がかかりすぎた」と語った。

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この記事を書いた人
田中恭太
ニューヨーク支局
専門・関心分野
国連、米国社会、国際情勢、裁判、独占禁止法
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