安倍派の西村氏、萩生田氏ら処分満了 続く裏金問題、復権の道険しく
高橋杏璃 笹山大志
自民党安倍派の裏金問題をめぐり、党の処分を受けた西村康稔元経済産業相や萩生田光一元政調会長らの処分期間が3日、満了を迎えた。早くも影響力を強めようとする動きが出るものの、安倍派が権勢を振るったかつての姿はなく、復権への道のりは険しい。
西村氏は3日、自身が立ち上げたエネルギー戦略を考える議員連盟の勉強会を開き、集まった議員らに「今日も活発な議論を」と呼びかけた。
安倍派の裏金づくりが続いた時期に派閥実務を仕切る事務総長だったことなどから、党の8段階の処分のうち3番目に重い党員資格停止を1年受けた。昨年10月の衆院選は無所属で勝利。同12月発売の月刊誌インタビューでは「首相を目指す気持ちに変わりはない」と語るなど復権への意欲を隠さない。安倍派議員らと会食を重ねるほか、4日には地元の兵庫県明石市に麻生太郎・党最高顧問を招き講演会を開く。
党役職停止1年の処分を受けた萩生田氏も、発信力を強めている。教育無償化をめぐる議論では「野党の言いなりで予算成立を急げば、将来に遺恨を残す」と執行部を痛烈に批判した。石破茂首相との立ち位置の違いは鮮明だ。
一方で安倍派若手議員とはた…