万博支える警備員、人手確保で賃金引き上げ競争 待遇改善で期待も
4月開幕の大阪・関西万博では、会場の内外で1日数千人の警備員が警備にあたる。業界は慢性的に人手不足で、必要人数を確保しようと、賃金の引き上げ競争も起きている。一方、数万人規模の来場者が連日訪れる巨大イベントが、警備員の待遇改善のきっかけになると期待する声もある。
ピーク時はUSJの5倍の来場者、数千人の警備態勢
日本国際博覧会協会は半年間の会期中の来場者数を2820万人と見込む。ピーク時に想定する1日22・7万人は、万博会場近くにあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの1日平均入場者数4・3万人の約5倍にあたる。
パビリオンを出展している世界各国の首脳らも、国ごとに設けられた「ナショナルデー」などにあわせて会場を訪れる予定だ。
この国際イベントを支えるのが、警備を担当するスタッフだ。協会によると、2千人規模の「警備隊」が、交代で会場内の警備を担当。会場外では、交通誘導にあたる警備員として、最大1400人態勢で臨む。いずれも警備会社に委託し、開幕に向けて研修をしているという。
大手に合わせて破格の待遇も
奈良県内に本社がある警備会社は昨年9月、万博に向けた拠点として、会場の夢洲がある大阪市此花区内に営業所を開設した。
同社は会場内の巡回や誘導な…
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