クラファンで700人から800万円 青森の老舗ミニシアター存続へ
渡部耕平
青森市のまちなかに、70年以上続く映画館がある。建物の老朽化が進み、デジタル機器の導入も迫られ、存続が危うくなった。そこで、クラウドファンディング(CF)で支援を募ったところ、予想をはるかに上回る金額が寄せられた。館主は「ただただ、ありがたい。一時は閉館も考えましたが、やめられなくなりました」と感謝している。
映画館「シネマディクト」は、青森駅から歩いて10分ほどの中心街にある。150席と55席の二つのスクリーンがあるミニシアターだ。
始まりは1954年。「奈良屋劇場」として開館した。当時のスクリーンは500席。東映作品を上映し、人気のチャンバラ映画には立ち見が出るほど盛況だった。
62年に火災で焼失。2代目…
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