「ずっと取り残されてきた性教育、今こそ」 尾木ママが動いた理由
「尾木ママ」こと尾木直樹さんが今、熱を入れるのは「性教育」だ。子ども間の性的いじめ、芸能界で相次いで浮き彫りとなっている性暴力の問題を前に、教員やテレビコメンテーターをしてきた身としても考えることが多いという。なぜ今、性教育が必要なのか、どんな性教育を目指すのか。思いを聞いた。
――尾木さんは性教育を受けましたか。
「僕の子ども時代は昭和30年代ですから、家庭で性の話をするようなことはありませんでした。中学校のころだったかな、雨が降ってグラウンドが使えなくなった時に保健体育の先生がニヤニヤしながら『今日は性教育だー』と言ってね。生徒がざわざわして、落ち着かない雰囲気だった。先生も何かいかがわしいものを扱うような感じでした」
「今思い出したけれど、小学校5年の時、女子だけが別室に集められたことがあった。男子はサッカーをやっていろと言われたもんだから、終わった後に僕が女子に『何をしてたの?』って聞いたら、『尾木君も大きくなったら分かるよ』って言われました」
生徒の性的トラブル…教師たちの課題だった性教育
――性教育に注目するようになったきっかけは何でしょう。
「もう40~50年ほど前で…
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