参院選「石破首相では戦えない」 商品券問題、歴代総理にも疑念の目

有料記事

鈴木春香 小手川太朗

 石破茂首相が自民党の新人議員15人に10万円の商品券を配った問題は、国民の大きな反発を招いた。朝日新聞など報道各社の世論調査で、内閣支持率が急落。窮地に立つ首相だが、与野党ともに現時点での交代を求める動きは鈍い。参院選をにらんだ駆け引きの中、奇妙なバランスの上に立つ政権運営が続く。

 内閣支持率の大幅下落が朝日新聞などで報じられた17日朝。自民党幹部と衆参の官房副長官が東京都内のホテルに集まった。

 「世論を真摯(しんし)に受け止め信頼回復に努めていきたいと思う。よろしくお願いしたい」

 森山裕幹事長が短く語ると、橘慶一郎副長官が政府を代表して「いろいろご迷惑をかけて申し訳ない。国民の信頼を回復すべく、説明責任を果たしていきたい」と頭を下げた。

 出席者は商品券問題の話題を…

この記事は有料記事です。残り1128文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2025年3月18日11時54分 投稿
    【視点】

    「参院選は石破で戦うしかない」という内容の記事と言えます。今回の商品券問題で首相が退陣するとなれば、今後石破首相以外の誰がお金を議員に配っていたか、メディアは探し回るでしょうし、特に総裁候補については、おそらくはどこからか情報が漏れてそうし

    …続きを読む
石破首相の商品券問題

石破首相の商品券問題

石破茂首相(自民党総裁)の事務所が、昨秋の衆院選で初当選した15人の自民議員に対し、10万円相当の商品券を渡していたことが分かりました。首相は事実関係を認める一方、法的な問題はないとの認識を示しています。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]