JR日豊線に「仙巌園駅」開業、鹿児島県内で15年ぶりの新駅

井潟克弘
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 JR日豊線の鹿児島―竜ケ水駅間に15日から開業する「仙巌園駅」(鹿児島市吉野町)の駅舎やホームが14日、報道陣に先行公開された。駅は世界文化遺産の構成資産である「旧集成館」にも近く、周辺の磯地区では集客効果も期待される。

 公共交通機関の利便性が良くないことなどから、地元が新駅の設置を要望していた。JR九州によると、県内での新駅開業は2010年の「神村学園前」以来。JR九州としては、572番目の駅となる。15日は現地で記念式典やマルシェなど様々なイベントが開かれる。午前10時からは、駅開業を記念した記念乗車券や入場券も販売される。

 駅舎は鉄骨構造で、上屋も含めると面積は約100平方メートル。桜島の景観をさまたげないようあえてシンプルなデザインとした。無人駅でホームの長さは約90メートル。最大4両編成までの列車に対応。車いすの人も利用しやすいようスロープが設置されている。

 1日あたり上下で計57本の普通列車が停車。朝の通勤時間帯は渋滞緩和のため、一部の下り普通列車が通過する。乗車人数は1日あたり200~300人を見込んでいる。

 市は開業に合わせて、老朽化していた磯海水浴場にある市営の「磯ビーチハウス」を改修。1階部分に民間の事業者が入ったカフェを設け、2階部分には宿泊もできるゲストハウスを整備する。年間を通じて楽しめる施設にすることで、交流人口の拡大や地域の活性化が期待される。

 市によると、休憩用のベンチや案内板などが設置される駅前広場が7月頃に完成する見込み。整備事業費など計約12億3千万円は県や市、民間などが負担する。

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