カーニー氏、14日にカナダ首相に就任 新政権は対米交渉優先の布陣
カナダの与党自由党の党首選で勝利した元中央銀行総裁のマーク・カーニー氏(59)が14日、首相に就く。2015年以来首相を務めてきたジャスティン・トルドー氏(53)を引き継ぎ、カーニー新政権が発足する。
カナダ総督府が発表した。最大の課題は、関税による脅しをかけるトランプ米政権への対処だ。カナダ紙グローブ・アンド・メールは、対米交渉に当たる外相や財務相など主要閣僚を留任させる見込みだと報道した。また、カナダ下院は24日まで休会中だが、カーニー氏が会期の開始を待たずに近く解散総選挙を決める、との見通しも伝えた。総選挙では、ポワリエーブル党首が率いる野党保守党との激しい争いが見込まれる。
トルドー前首相は、故ピエール・トルドー元首相の長男で、自由党の刷新を掲げて13年4月に党首に就任。15年11月から10年近い長期政権を築き、第1次トランプ政権下の米国との厳しい交渉も経験した。13日に投稿した動画では「正義のため立ち上がる人々で満たされた国に仕えることができ、光栄だった」と述べた。
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