中学部活動、地域も大人も巻き込む 移行進む静岡・掛川両市

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斉藤智子

 中学校の部活動を地域のクラブ活動に移行する動きが始まっている。静岡市は1月、これまでの計画を前倒しして2027年9月に部活動を廃止して地域クラブに全面的に移すと発表。静岡県内で先行する掛川市は26年夏の切り替えを控える。移行をきっかけに、学校現場だけでなく、それぞれの地域を巻き込んだ取り組みにしようとしている。

 「もう少し、息のスピードを弱められる?」「みんな、うきうきした? もっと感覚的にやってごらん」

 2月半ばの土曜。静岡市立城内中学校で吹奏楽の指導をしていたのは、プロのオーケストラの首席奏者を務めたり、高校の部活動で指導経験があったりする6人。NPO法人しずおか音楽文化支援協議会(北山敦康理事長)のメンバーだ。

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 NPOはプロの演奏家や指導…

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2025年3月14日3時27分 投稿
    【視点】

    部活動の地域展開は、マイナーな競技種目や文化・芸術活動にとって、一つのビジネスチャンスです。記事にもあるとおり、静岡市の調査では小6の3人に1人が「やりたい種目が中学の部活にない」と答えたとのことで、インドアフットボールやアルティメットなど

    …続きを読む