トランプ氏、ゼレンスキー氏は「失礼」 テレビカメラ前で批判の応酬

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中井大助
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 テレビカメラが撮影する前で、米国とウクライナの首脳が批判合戦を繰り広げる――。2月28日にホワイトハウスであった、米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談は異例の展開となり、予定されていた両国間の合意や共同記者会見もなくなった。何が起きたのか。

 ゼレンスキー氏はこの日、午前11時20分ごろにホワイトハウスに到着。トランプ氏が出迎え、2人は握手した。「いい会談になるのか」という記者団からの質問にトランプ氏は答えなかったが、親指を突き上げてみせた。

 約20分後、大統領執務室で会談が始まった時も和やかだった。トランプ氏は、ウクライナへの支援をめぐる交渉で衝突があったと認めつつ、「両国にとって、とても良い結果となったと思う」「あなたと一緒に働き続ける」と発言。ゼレンスキー氏もトランプ氏に感謝の言葉を向けた。

 首脳会談では、こうした冒頭…

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この記事を書いた人
中井大助
アメリカ総局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年3月1日9時58分 投稿
    【視点】

     トランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領に対して、怒り心頭に発していることは、以下の報道からも明らかです。 <ウクライナの安全保障は欧州と大西洋を隔てた米国の問題でもあり、「いずれそう感じるだろう」と主張したゼレンスキー氏を、

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    阿部藹
    (琉球大学客員研究員・IAm共同代表)
    2025年3月1日10時52分 投稿
    【視点】

    朝Xを開いたら、ヨーロッパ各国の首脳が一斉にゼレンスキー大統領とウクライナを支持する投稿を行っていた。そして、ホワイトハウスのベテラン記者や政治評論家、議員たちがトランプ氏やJDヴェンス氏をアメリカの「Disgrace(恥)」だとコメントし

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