第2回ルート再考提案に「委員変える」 北陸新幹線、焦る整備委に厳しい目

有料記事

中村建太 野口陽

 「地元の理解なくして早期着工は実現しない。不安を解消させることを優先する」

 2024年12月20日、東京・永田町の衆院第2議員会館の地下にある会議室。報道陣の問いかけに、自民党参院議員・西田昌司(66)はさばさばとした口調で話した。

 西田は北陸新幹線の延伸計画の方針を決める与党の「北陸新幹線敦賀・新大阪間整備委員会」の委員長。発言の直前、24年内の目標としていた、詳細なルートの決定と25年度着工を断念した。

 「着工」という政治的メッセ…

この記事は有料記事です。残り1559文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
中村建太
経済部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸政策・産業、ものづくり、地方格差
野口陽
経済部
専門・関心分野
経済産業政策、政治資金、調査報道