競技を続けたい学生集まれ 企業がデュアルキャリアに取り組み始めた

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松浦新
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 若者の人材獲得競争が激しくなる中、「デュアルキャリア」制度を導入して採用につなげようとする会社がでてきています。主に競技生活と仕事を両立できる仕組みで、学生時代に打ち込んだスポーツを続けたいニーズにマッチしているようです。若手の入社で「職場に活気が出た」という声も出ています。

 東京都八王子市の住宅街。道路と高低差がある戸建ての3メートルほどある階段で、浴槽を持ち上げて登る男性2人がいた。

 1月下旬というのに2人とも半袖シャツ1枚。浴槽以外の道具も階段を一段飛ばしで駆け上がって運び込んだ。

 いずれも訪問介護「アサヒサンクリーン」(静岡市)の社員で、訪問入浴サービスをしていた。

 2人は介護職とは別の顔も持つ。一人は丸田健太郎さん(27)で、社会人の関東フットサルリーグ2部、ファイルフォックス八王子でプレーする。もう一人は、酒井秋(しゅう)さん(28)で社会人サッカーチームに所属する。

就職で中断、思いが断ち切れず

 ともに競技と介護職という、二つ(デュアル)の経歴を重ねる「デュアルキャリア」で働く。

 丸田さんがサンクリーンに入ったのは、フットサルを本格的に再開したいと思ったからだった。

 小学生からサッカーを続け、大学でフットサルを始めた。ただ、2019年にスポーツジムに就職すると、平日夕方から忙しくなり、社会人フットサルの練習に参加できないためやめていた。

 しかし、フットサルへの思いが断ちきれずに、22年にファイルフォックスに入ることを決意。このとき、チームに相談して紹介されたのが、スポンサーをしていたサンクリーンだった。

40人以上の「選手」が入社

 サンクリーンがデュアルキャ…

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この記事を書いた人
松浦新
経済部
専門・関心分野
不動産、IT、社会保障
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    サンキュータツオ
    (漫才師・日本語学者)
    2025年2月28日11時59分 投稿
    【視点】

    デュアルキャリア、時代にあった働き方だと思います。 若年層の労働力不足が問題となっているならば、当然こういう形で仕事に参画する形もあってしかるべきでしょう。 生活のすべてにおいて会社を最優先する、という多くの犠牲を強いる働き方は会社の経営的

    …続きを読む