トランプ氏の関税「誰が得するのか」 無関税が大前提のカナダの街

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榊原謙=ウィンザー 稲垣千駿
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 トランプ米大統領は1日、カナダメキシコからの輸入品に25%の関税を4日からかける大統領令に署名した。だが経済的に深く結びついた隣国への高関税は、国境をまたいだ複雑なやりとりで成り立つ自動車などの製造業を深く傷つけかねない。

 1月末、カナダ有数の自動車の街、オンタリオ州ウィンザーの川は凍っていた。対岸の米ミシガン州デトロイトに通じる1929年開通の橋の上を、貨物トラックが行き交う。橋を介して1日3億ドル(約460億円)分の商品の輸出入がある。

 生産額の9割が対米輸出の自動車など、国境を越える物品の多くに関税はかかっていない。だが――。

深い結びつき 越境のたびに関税が…

 「深刻な影響が出るのは確か…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
稲垣千駿
経済部|トヨタ自動車担当
専門・関心分野
自動車・証券業界、企業統治、金融政策
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