トランプ氏、関税発動の大統領令 カナダ・メキシコ・中国に4日から

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ワシントン=榊原謙
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 トランプ米大統領は1日、メキシコカナダからの輸入品に25%の関税をかけ、中国には追加で10%の関税を課す一連の大統領令に署名した。不法移民や合成麻薬の米国への流入が「国家緊急事態」にあたるとして、関税の引き上げを正当化した。これに対しメキシコとカナダは報復関税をかける考えを表明し、さっそく関税の応酬になりつつある。

 トランプ氏の大統領令によると、関税の発動はいずれも4日。移民や麻薬の問題をめぐる事態の改善がみられない限り、関税をかけ続けるとしている。高関税を材料に相手国から譲歩を引き出すトランプ氏の「ディール外交」が本格的に始まる。

 トランプ氏は1日、自身のS…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2025年2月2日11時7分 投稿
    【視点】

    カナダ最大の組合員数を擁するカナダ労働会議は先ほど対抗措置に関する提言を発表した。提言は、「トランプの無謀な関税は、カナダの労働者と経済への攻撃である」との認識を示し、「アメリカは直ちに痛みを感じなければならない」として、具体的な措置として

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  • commentatorHeader
    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年2月2日14時10分 投稿
    【視点】

     関税に関して、トランプ大統領が本気であることが明確になりました。   書庫からフリードリヒ・リスト(Friedrich List, 1789年8月6日~1846年11月30日)の『経済学の国民的大系』を取り出してきて、再読しています。リス

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