中国企業ディープシーク、オープンAIのデータを無断使用か 米報道

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 格安のコストで高性能の人工知能(AI)を開発したとして世界の注目を集める中国企業「ディープシーク」について、欧米メディアが28日、AIの学習に米オープンAIの出力データを無断で使った可能性があると報じた。知的財産の侵害にあたる懸念があるといい、米国側が警戒感を強めている。

 ディープシークは、高性能のAIモデルを効率的に訓練するため、大規模なAIモデルの学習内容を小規模なモデルに移す「蒸留」と呼ばれる手法を使ったとする。

 英紙フィナンシャル・タイムズは、オープンAIのAIモデルが出力した内容を、ディープシークが「蒸留」のために使っており、オープンAIがその証拠を持っていると報じた。

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この記事を書いた人
五十嵐大介
編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション