ほくほくの大根食べて無病息災願う 京都・千本釈迦堂で「大根だき」

木子慎太郎
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 二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」の7日、京都市上京区の千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)(大報恩寺)で、お供えの大根を食べて無病息災を願う「大根(だいこ)だき」が始まった。参拝者らは、直径約1メートルの大鍋で炊かれた大根と油揚げをほおばった。大根だきを求める人々の行列が寺の境内まで続いた。

 釈迦が悟りを開いたことを祝う8日の法要「成道会(じょうどうえ)」に合わせた年の瀬の伝統行事。鎌倉時代、寺の住職が大根に釈迦の名を梵字(ぼんじ)で書き、厄よけとしたのが始まりとされる。

 8日も午前10時から1杯1千円で振る舞われる。問い合わせは千本釈迦堂(075・461・5973)。

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2024年12月7日20時44分 投稿
    【視点】

    こんな句も。 食べ終へし椀からも湯気大根焚  中村与謝男 大勢の参拝客の白い息と湯気に包まれながら、大根焚の大釜で炊かれた大根を味わって無病息災を願う。古都には長い間繰り返されてきたそんな旬もある。

    …続きを読む