「保健室の先生」の4割、性別への違和感のある子に関与 2千人調査

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二階堂友紀
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 「保健室の先生」の4割が性別に違和感のある子と、2割が同性愛の子と直接関わったことがある――。小中高や特別支援学校養護教諭ら約2千人が答えた調査で、養護教諭が性的少数者やそうかもしれない児童生徒の相談相手になっている学校現場の様子が明らかになった。

 調査は、日高庸晴・宝塚大教授(社会疫学)が2024年1~3月、性的マイノリティーの生きやすい社会をめざす認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」からの委託を受けてウェブ上で実施。子どもたちが安心して相談できる教育環境をつくるには実態把握が欠かせないとして、9自治体の養護教諭4552人に回答を呼びかけ、2172人から有効回答を得た。5日に記者会見で結果を発表した。

学んだ経験あるほど、関与の度合い高く

 これまでに性別に違和感のある子やトランスジェンダーの児童生徒と直接関わったことがある人は42.4%、同性愛の子では22.3%だった。

 研修や独学、大学などの養成…

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この記事を書いた人
二階堂友紀
東京社会部
専門・関心分野
人権 性や家族のあり方の多様性 政治と社会