トランプ米次期大統領、就任までに人質解放なければ「地獄の代償」

イスラエル・パレスチナ問題

エルサレム=高久潤

 パレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマスによって身柄を拘束されている人質について、米国のトランプ次期大統領が2日、自らが大統領に就任する1月20日までに解放されなければ、「地獄の代償」を払うことになるだろうと述べ、何らかの報復をおこなう考えをSNSで明らかにした。

 トランプ氏は投稿で、人質を解放しなければ「米国史上、誰よりも大きな打撃を受けることになるだろう」と警告した。

 イスラエルメディアによると、ガザではイスラエル側で拉致された101人が身柄を拘束されている。昨年10月にハマスがイスラエルを奇襲攻撃して以降、ガザでは大規模戦闘に発展。米国やカタールなどの仲介で、停戦と人質解放をめぐる協議が続いてきたが、両者ともに条件で譲歩せず、交渉は行き詰まっている。

 ハマスは11月30日に米国籍の人質とみられる男性の映像を公開。男性は約3分半の動画の後半で、トランプ氏に対し、停戦・人質解放交渉を進めるために影響力を行使するよう求める発言をしていた…

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この記事を書いた人
高久潤
エルサレム支局長
専門・関心分野
グローバリゼーション、民主主義、文化、芸術
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