鹿児島県与論町に大雨特別警報発表 気象庁「最大級の警戒を」

【動画】大雨特別警報が発表された鹿児島県与論町では増水や冠水が相次いだ=住民提供

 気象庁が9日午前2時40分に線状降水帯の発生による猛烈な雨が降っているとして、鹿児島県与論町に発出した大雨特別警報について、同日午後2時、大雨警報に切り替えると発表した。ただ、気象庁は10日昼前まで、土砂災害に警戒するよう呼びかけている。

 鹿児島県は与論町に災害救助法の適用を決めた。

 気象庁によると、奄美地方では暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、与論町では8日午後1時半までの1時間に120ミリ以上の雨量となり、記録的短時間大雨情報が発表された。9日午前10時までの24時間雨量は591.5ミリで、観測史上最大となった。

 今後も9日夜にかけて猛烈な雨が予想されている。

 気象庁によると、11月に大雨特別警報が発表されたのは、2013年に運用が始まってから初めてだという。

 9日午前10時20分現在、那覇市を含む沖縄県各地にも洪水警報や大雨警報が出ている。

 鹿児島県によると、9日午前9時現在、与論町で計22棟が床上・床下浸水した。けが人は確認されていないという。同町教育委員会は島内の小学校3校と中学校1校を臨時休校とした。

 同町役場で大雨の対応にあたる総務企画課の担当者は「未明や早朝に比べると雨脚は落ち着きつつある」と述べた。ただ、家屋の浸水や道路の冠水といった被害は出ており、「引き続き警戒を続ける」と話した…

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