津波注意報下の「お迎え」、悩む園長の判断 宮崎・日向灘地震3カ月

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星乃勇介

 宮崎県内で最大震度6弱を観測し、津波注意報が出た地震から3カ月が経った。認定こども園「土々呂幼稚園」(同県延岡市櫛津町)は海のそばで浸水域にあり、注意報や警報が出た場合「迎えに来てはいけない」と明文化して入園時に確認書を交わしていた。今回、ルールは守られたのか。

 8月8日午後4時43分、園内にいた市来千代子園長(81)のスマホから緊急地震速報が鳴った。

 日向灘を震源とする地震だった。延岡は震度4。残っていた1~5歳の園児28人は、慌てずに訓練通り「ダンゴムシ」のポーズで地面や床にうずくまった。16人のスタッフと一緒に訓練通り、約500メートル離れた櫛津神社裏にある標高約20メートルの高台へ避難した。

■「判断は正しかったのか」い…

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この記事を書いた人
星乃勇介
宮崎総局|延岡駐在
専門・関心分野
防災・不登校・人口減・公共交通・お産