トランプ氏2期目、「忠誠心」「報復」がカギ 「初日は独裁者に…」
ドナルド・トランプ前大統領(78)が、4年の月日を経て、再びホワイトハウスの主になる。2期目のトランプ政権は、前回とどう違うと予想されるのか。
6日未明、勝利宣言のため支持者の前に現れたトランプ氏は「正直に言って、史上最大の政治運動だったと思う。そして今、この運動は新たな重要性を持ちつつある」と声を張り上げた。
「この運動」はMAGA(米国を再び偉大にする)運動と呼ばれ、トランプ氏が1期目からスローガンにしてきた。前回大統領選に敗れたあとも、さらに勢力を増して共和党内に浸透した。信奉者をいっそう増やし、より強硬になりそうだ。
そんなMAGA運動を原動力にして、次期政権で大きな変化として予測されるのは、トランプ氏による支配の強化だ。1期目は政治経験の少なさを補うために、経験豊富なかつての共和党主流派を要職に起用した。ただ、多くの閣僚や高官と対立を繰り返し、任期中に政権を離れる人も相次ぎ、混乱が続いた。
象徴的なのは副大統領だったペンス氏だ。ワシントンに幅広い人脈を持つ手堅い保守派を自らの右腕に据えたトランプ氏だったが、ペンス氏は政権の最終盤に、20年大統領選の結果を覆そうとするトランプ氏への協力を拒否した。いまはトランプ氏と距離を置いている。
今回の政権の人事では、自身…
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