どこで起業するのか 変わりつつある風向き「有力な大学が集積」

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福岡龍一郎

 大学などの研究機関の集積を背景に、増えつつある関西発のベンチャー企業。千葉市で10月に開かれた国内最大級の先端技術の見本市「CEATEC(シーテック)」にも、ユニークな企業が出展していた。首都圏に比べて資金の出し手が少ないなど起業に不利な環境も、最近は改善してきているという。

 会場内の一角、新進気鋭の企業などを集めた「ネクストジェネレーションパーク」。ここで、海水温や潮の流れの予測データから好条件の漁場をAI(人工知能)で推定する技術を紹介していたのは、「オーシャンアイズ」(京都市)だ。

 大阪成蹊大学の笠原秀一教授や滋賀大学の飯山将晃教授によるAIや画像処理の研究をもとに、魚が集まる場所を漁師が見つける方法をAIに学習させて好漁場を予測。今年からインドネシアで展開を始めた。

 笠原教授は「気候変動で、こ…

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