米起業家のイーロン・マスク氏が、自身が2年前に買収したX（旧ツイッター）上で共和党のトランプ前大統領に関する発信を急激に増やしている。11月5日に米大統領選が迫るなか、支援する狙いだが、偽情報や陰謀論も発信・拡散しているとして、米メディアでは批判されている。

Xの発信内容が大きく変容

　現在X上では最も多いとされる2億人のフォロワーを抱えるマスク氏は、かねて宇宙事業「スペースX」や電気自動車「テスラ」といった自身の事業についての話やジョークなどを投稿してきた。ただ、最近はトランプ氏への支持の呼びかけや民主党批判などの政治的投稿が急激に増えている。

　朝日新聞がSNS分析ツール「ブランドウォッチ」で、マスク氏の2021年1月～今年10月23日の発信（引用投稿、リポスト＝拡散などを含む）に、特定の単語を含む言葉がどれだけ使われているかを分析すると、その変容ぶりが見えてきた。

　「テスラ」や「スペースX」を含む投稿は、現在までそれぞれ月10～80件台で推移している。

　一方、昨年3月ごろから「w…