「北朝鮮特殊部隊はゲームチェンジャー」 韓国軍事専門家が語る理由

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聞き手・牧野愛博

 韓国の情報機関・国家情報院は18日、ロシアのウクライナ侵攻を支援するため、北朝鮮軍特殊部隊約1500人がロシア極東ウラジオストクに到着したと発表しました。韓国国防研究院で北朝鮮軍を研究した金振武(キムジンム)博士は「特殊部隊は(戦況を変える)ゲームチェンジャーになりうる」と語ります。

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 ――北朝鮮軍特殊部隊はどのような部隊なのでしょうか。

 韓国の国防白書によれば、特殊部隊の兵力は約20万人とされていますが、このうち約8万人は南北軍事境界線沿いに配備された軽歩兵です。

 北朝鮮軍は元々、特殊部隊として「暴風軍団」と呼ばれた兵力約8万人の第11軍団を保有していました。2017年4月の軍事パレードで、第11軍団と陸海空の狙撃部隊などを統合した特殊作戦軍として公開されました。兵力は最大約12万人です。

 軽歩兵が軍事境界線沿いの韓…

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島
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