夕食に食べてもらえぬウィンナー 日本ハム、打開へ禁じ手も解禁

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福岡龍一郎

 ソーセージやウィンナーは夕食に食べてもらえない――。そんな業界の悩みを打ち破ろうと、日本ハムがあらびきウィンナー「シャウエッセン」の新商品を発売した。これまでなら社内で提案しようものなら怒られた「禁じ手」も解禁した。

 同社の調査では、ウィンナーなど加工品の約8割は朝食や弁当で食べられている。忙しい朝、用意に時間がかからないためだ。夕食に出てくると「手抜き料理」と感じる人もいて、敬遠される傾向にあるという。

 ブランド独自の課題もあった。日本初の本格あらびきウィンナーとうたって発売したのが1985年。それから約40年たち、ファンの高齢化が進んだ。現在の主な購入者は50~70代の女性で、客層の拡大が急務だった。

 そこで、30~40代男性を…

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    鳥海不二夫
    (東京大学大学院教授=計算社会科学)
    2024年10月16日13時11分 投稿
    【視点】

    ウィンナーを家庭の夕食で食べることは、この記事を読んで初めて「めったにないな」と気づきました。居酒屋ではソーセージの盛り合わせなどが比較的メジャーなメニューだと思いますが。 しかし、タイトルを見てどんなすごい「禁じ手」が解禁されたのかと思わせて、一般的に行われている「焼き」だったとは。ボイルへの思いの強さが伝わります。

    …続きを読む