ガザ戦闘1年、衛星写真でわかる街の変化 9割が家追われる

イスラエル・パレスチナ問題

佐藤達弥

 パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘開始から、7日で1年が経った。ガザ中部デイルアルバラでは6日、イスラエル軍が避難民の集まるモスクなどを空爆し、26人が死亡。ガザ保健省によると、7日現在の死者数は4万1909人で、人口の9割に当たる190万人が家を追われた。

 戦火はレバノンにも広がり、被害拡大に歯止めがかからない。首都ベイルート南郊では5日夜から6日、イスラエル軍の空爆で25人が死亡した。AFP通信によると、イスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点がある一帯への空爆を強化した9月以来、最も激しい空爆だったという。カタールの衛星放送局アルジャジーラによると、国際空港そばのガソリンスタンドやホテルも空爆を受けたという。

 一方、イスラエル北部の国内第3の都市ハイファでは6日、レバノンから発射されたとみられるロケット弾が着弾し、少なくとも5人が負傷した。イスラエルメディアによると、ヒズボラとイスラエル軍の攻撃の応酬が昨年10月に始まって以来、ハイファが被害を受けたのは初めてという。

 タイムズ・オブ・イスラエルによると、ハイファに発射されたロケット弾は5発で、このうち少なくとも1発が撃墜されずに市街地に着弾したという。

 イスラエル政府は、昨年10月の戦闘開始から今月6日までに死亡した兵士の数が727人。負傷した兵士の数は4590人と発表した。(佐藤達弥)…

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この記事を書いた人
佐藤達弥
国際報道部
専門・関心分野
昭和史、ジェンダー、中東・ロシア
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