第4回雨に弱い東海道新幹線 相次ぐ計画運休、最新技術でしのぐ運行管理

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中村建太

東海道新幹線60年 #4

東海道新幹線が10月1日、運行開始から60年を迎えました。速度や乗り心地の「進化」の一方、リニア中央新幹線との共存や自然災害への対応といった新たな課題にも直面しています。東海道新幹線のいまを探ります。

 体育館ほどの広さの一室は、時折、電話の着信音や気象情報のアラーム音が鳴る以外は、しんと静まり返っている。24時間体制で稼働するこの施設は「新幹線総合指令所」。総延長515キロにも及ぶ東海道新幹線の運行を一元管理している。

 横長の壁一面を覆う巨大な総合表示盤が、一体運用されている東海道・山陽新幹線の列車の走行位置をリアルタイムに映し出す。

 危機管理の観点から、詳しい所在地を伏せることを条件に、朝日新聞は9月上旬、ここへ取材に入った。

 そこに向き合う形で座った約…

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この記事を書いた人
中村建太
経済部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸政策・産業、ものづくり、地方格差