教育学者「子どもたちは苦しい」 学校での暴力行為、初の10万件に
聞き手・本間ほのみ
小中学校や高校で子どもによる暴力行為が、2023年度は10万8987件に上り、初めて10万件を超えた。特に小学校は約7万件。子ども1千人あたりの件数では11.5件で、中学(10.4件)を上回っていた。
小学校で暴力行為が多く確認されるのは、なぜか。小学校教諭を長年務めた経験もある白梅学園大学の増田修治教授(臨床教育学)に聞いた。
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学年問わず多くなっていますが、どちらかというと低学年に多い印象です。
加害児童数の推移を調べました。計上方法が変わったので単純比較はできませんが、2019年度と20年度を比べると、小学生全体の加害児童数は約6.5%減りました。20年度はコロナで休校などがあったからだとみられます。一方、1年生は約13%増えていました。ここが問題です。
イライラする小学生、ひらがなの未習得も
20年度の1年生が2年生に…
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