「家族のケアに専念したい」 ヤマハ発社長が辞任、娘に腕切られ負傷

大平要
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 ヤマハ発動機は30日、日高祥博社長(61)が同日付で辞任したと発表した。後任の社長は、渡部克明会長(64)が10月1日付で兼務する。

 日高氏は9月16日未明、静岡県磐田市の自宅で就寝中、同居する娘から包丁で左腕を切られてけがをしたとされる。娘は同日、殺人未遂の疑いで磐田署に緊急逮捕された。

 日高氏は30日、「ご心配をおかけし、お騒がせしていることをおわび申し上げます。このたび、父親として家族のケアに専念したいとの考えに至りました。次期中期経営計画策定に向けた大事な時期であり、職を辞することは皆さまにご迷惑をおかけすることにならないかと大変悩みましたが、経営陣に意思をご理解いただき、お任せすることになりました」とのコメントを出した。日高氏は2018年1月に社長に就任し、二輪車の電動化や産業用ロボット事業の拡大に取り組んだ。

 渡辺氏は1982年に入社。副社長などを経て22年1月に代表権のある会長に就いた。

 渡部 克明氏(わたなべ・かつあき) 名古屋大工卒。82年ヤマハ発動機。副社長などを経て22年1月から代表取締役会長。64歳。

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この記事を書いた人
大平要
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
企業経営、働き方、地方創生、産業政策