石破総裁誕生で自民と立憲は「接近戦」に 再び2大政党化は進むのか

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聞き手 シニアエディター・尾沢智史

 自民党の新総裁に石破茂氏が選ばれました。政治学者の中北浩爾さんは、「立憲民主党の野田佳彦代表にとっては、戦いにくい相手」と評します。次の衆院選に向けて、日本政治の構図がどう変化するかを読み解いてもらいました。

 ――立憲民主党代表が野田佳彦氏、自民党総裁が石破茂氏に決まりました。

 「今の政治状況は、大きく言えば『ポスト安倍』の体制の模索です。2012年からの安倍晋三政権下では、当時の民主党は『左』に寄って対抗しようとした。15年の安保法制反対運動を通じて、共産党を含む野党共闘が作られました」

 「しかし野党共闘は徐々に難しくなっていきます。21年の衆院選では、立憲が政権をとった場合、共産は『限定的な閣外からの協力』を行うという合意ができましたが、結果的に両党とも議席を減らしました。これを契機に野党共闘は行き詰まり、22年の参院選で決定的なものになりました」

 ――なぜ行き詰まったのでしょうか。

 「さまざまな要因があります…

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石破政権

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