北朝鮮、「ハローキティ」に酷似デザイン販売 サンリオ「無断使用」

有料記事

牧野愛博
[PR]

 北朝鮮が輸出製品を紹介する公式ウェブサイトで、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」に酷似したデザインを使った服を販売している。海外業務の経験のある脱北者は「北朝鮮は閉鎖国家でもあり、海外の商標権保護の意識がほとんどない」と指摘。サンリオ側は「無断使用と思われる」としている。

 このウェブサイトは、軽工業品や服飾品、酒類などの輸出品を紹介する「朝鮮の貿易」。児童用セーターと児童用下着に、それぞれ、「ハローキティ」と酷似したデザインが使われている。

 「朝鮮の貿易」によれば生産しているのは、平壌市船橋(ソンギョ)区域にある船橋織物工場。1963年10月に設立し、これまで500種類以上の衣類を生産しているという。

 また、朝鮮中央通信は8月1…

この記事は有料記事です。残り483文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島
  • commentatorHeader
    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2024年9月16日15時39分 投稿
    【解説】

    正味なところ、北朝鮮が真面目に知財保護を意識しているとは思えないし、WIPO(世界知的財産機構)に加盟しているわけでもない。北朝鮮がサンリオ社のものと知らずに作っているとは思えず、むしろバッタもんを作って、売れば儲かることを知っているからコ

    …続きを読む