「サウナ」「罰ゲーム」 猛暑でも冷房つかず 自治体職員から悲鳴
近年猛暑が深刻化する中、自治体職員が過酷な室温に悲鳴を上げている。庁舎では早朝や夜間などは冷房が切れる仕組みで、30度以上の室内で残業をしている職員からは「サウナのような状態」という声も漏れる。一部の自治体や国も対策を始めている。
「暑すぎて仕事にならない。罰ゲームを受けているのかとすら思う」
大阪府庁本館で早朝勤務をしている男性府職員はそう嘆く。8月5日の午前8時半過ぎ、冷房は稼働前で、室温は33.1度。熱を発するパソコンやプリンターに囲まれた室内で働く職員は何度も汗をぬぐいながら仕事に追われた。
府によると、庁舎内では原則、室温が28度以下になるように冷房が設定されている。夏季(7~9月)は平日午前9時~午後6時半の時間帯で稼働するが、これ以外の時間帯は止まる運用となっている。職員は残業中や休日出勤中は冷房がついていない部屋で仕事をせざるを得ない。
庁舎内で暑さにさらされる大阪府職員からは強い不満の声があがっています。対応できない府側の事情とは。各地の取り組みも紹介します。
職員アンケ「業務効率低下」95%超
府の関係職場で働く職員でつくる府関係職員労働組合が今年8月に実施した暑さに関するアンケート(回答数670)には、職員たちからの悲痛な訴えが相次いで寄せられた。
昨年や今年の夏に仕事中にめ…