野田元首相が描く「中道保守シフト」 自民離れの「保守」取り込みへ

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小林圭 松井望美
【動画】記者会見を開き、立憲代表選に向けた政策を発表した野田佳彦元首相
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 立憲民主党野田佳彦元首相(67)がきょう5日午後に記者会見し、代表選(7日告示、23日投開票)への立候補を正式に表明する。野田氏は、自民党単独過半数割れに追い込むとして、党を「中道保守」路線へシフトさせる姿勢を見せているが、共産党が警戒を強めている。

 野田氏は「中道保守シフト」について、「本来は自民党を支持してたけれども、失望したという保守層の心をつかんでいくやり方が必要になってくる」と説明する。裏金事件で自民を離れた「穏健な保守層」(野田氏)の受け皿となる狙いがある。

 2日のBS番組では、早速「保守」層を意識した発言が飛び出した。自民の安倍晋三内閣が整備した集団的自衛権を含む安全保障法制について、「すぐに変えていくことは現実的ではない」と継続させる可能性に言及。安保法制廃止は、立憲がかつての国政選挙で共産や社民党などと連携する際に掲げた「共通政策」だったが、これを見直す考えを示した形だ。

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 立憲は、共産などと選挙協力

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この記事を書いた人
松井望美
世論調査部
専門・関心分野
国内政治、外交、世論、教育、文化