パラ柔道の瀬戸勇次郎、階級変更を強いられても金に「十分届く」
佐藤祐生
【動画】視覚障害のある柔道選手の見え方を再現=吉田耕一郎撮影
東京パラリンピックの柔道で銅メダルを獲得した瀬戸勇次郎(24)=九星飲料工業=は、生まれつきの色覚障害で両目ともに視力が0・1に満たない。他人から「どんなふうに見えているの?」と聞かれることが多いという。
昨年12月、グランプリ東京大会で視覚障害者の見え方を再現するプログラム「VISIONGRAM(ビジョングラム)」の体験ブースが設けられた。そこで初めて、自身の見え方を知った。特に視野の左上の部分が見えにくいことに気づいていなかったという。「こんなに見えていなかったんだなと思った」
兄の影響で4歳から柔道を始めて20年になる。高校2年生までは健常者とだけ戦ってきた。2017年、相手と組み合った状態で開始する視覚障害者柔道を始めると、わずか4年で東京大会に出場し、表彰台に上がった。注目度の高さなど、「やっぱり特別なんだな」と感じた大会だった。
22年1月、クラス分けのル…
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