里親を待つ御蔵島の野ネコ オオミズナギドリ保護へ、広がる活動の輪

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中山由美
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 都心から約200キロ離れた伊豆諸島・御蔵島(東京都御蔵島村)生まれのネコたちが、里親を待っている。島で繁殖する渡り鳥のオオミズナギドリを守ろうと、活動と支援の輪が広がっている。

 中央区日本橋人形町の「保護猫カフェたまゆら」では、島から来た茶トラや黒のネコたちがくつろいでいる。「性格はそれぞれですが、なれるのは意外と早いです」と、「御蔵島のオオミズナギドリを守りたい有志の会」(https://oomizunagidori.jimdo.com/別ウインドウで開きます)代表の長谷川潤さんは話す。ネコたちは店や支援者の元で、飼い主がみつかるのを待っている。

深い森、世界最大級の繁殖地

 御蔵島は、素潜りでイルカと泳ぐ「ドルフィンスイム」が人気だ。ダイビングガイドの長谷川さんも、最初はイルカが目的で訪れたが、「海だけではない島の自然のすばらしさ」を知った。

 深い森に覆われた御蔵島は…

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この記事を書いた人
中山由美
専門記者|南極・北極担当
専門・関心分野
南極・北極、地球環境、野生生物