京阪バスの路線バス廃止方針、交野市が代替バス 補正予算案に3億円
京阪バス(本社・京都市)が大阪府交野市内で走らせている路線バスの一部を廃止する方向で検討していることを受け、山本景市長は28日、記者会見で、代替となる市バスを運行する方針を明らかにした。約3億円の事業費を盛り込んだ一般会計補正予算案を9月2日開会の市議会に提案する。
市によると、京阪バスから26日に廃止の通知があり、交野市駅と南星台や星田などを結ぶ「交野南部線」など4路線が、来年3月に「廃止する路線」として示されたという。
山本市長はこれらの路線について、「交野市内だけを運行する京阪バスの路線は全廃となる」と説明。そのうえで、「京阪バス撤退部分は交野市でお金を出して穴埋めしたい」と述べ、代替のバスを市主体で運行する考えを明らかにした。
補正予算案に盛り込む約3億円は、車両のリース代や運転手の確保などにかかる費用。京阪バスの担当者は取材に対し「路線の見直しは各自治体と協議しているところであり、具体的な中身については言えない」と話した。
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- 【視点】
都市部に住んでいると切実に感じられないかもしれない。しかし、各地の地方版を見ていると、近年ますますバス路線の廃止に拍車がかかっているのを感じる。それぞれの記事の扱いはおおむね小さいが、全国規模では相当に大きくて深刻な問題だ。 高齢化や人口減
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