虎か、力か――。芝野虎丸名人(24)に一力遼棋聖(27)が挑戦する第49期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)は28日、神奈川県相模原市で前日から打ち継がれる。
名人、棋聖の二大タイトルホルダーが新時代の覇権を懸けて激突するシリーズ。芝野は3連覇を、一力は初の名人位を狙う。
対局は2日制で持ち時間各8時間。1日目は午前中から激しい戦いが勃発し、午後に入ってから「挑戦者優勢」との声が控室で飛び交う展開となった。
午後5時32分、白番の名人が116手目を封じて打ち掛けに。消費時間は黒番・3時間43分、白番・3時間49分。
28日午前9時に封じ手が開封されて対局を再開。同日夜までに終局する見込み。立会人は石田秀芳二十四世本因坊(76)。朝日新聞デジタルでは七番勝負の模様をタイムラインで徹底詳報する。
総括
一力棋聖の完勝
終局は午後4時42分。右上の白の一団は、白から打って生きを図っても一方的に負担の重い「花見コウ」。名人の闘志は尽き、ここで投了を告げた。
名人が位の高い中央志向で下…
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