「反小泉まとめれば分からねえ」麻生氏が描く総裁選勝利のシナリオ

有料記事

小手川太朗

 自民党麻生派(54人)は27日、9月の総裁選を事実上の「自主投票」とする方針を決めた。同派の河野太郎デジタル相(61)が出馬するが、一本化は困難と判断。決選投票で勝ち馬に乗る構図を作る思惑もあるが、従来通り有力者同士の駆け引きが機能するかは不透明だ。

麻生派は自主投票へ「縛り上げるつもりは全くない」

 横浜市で開いた派の研修会で、麻生太郎副総裁(83)は河野氏について、「同じ釜の飯を食って育った同志として、しっかり応援したい」と述べた。一方で、「色々な方が手を挙げられ、そういう方々と仲が良かった方々もいっぱいいて、そういった方々と一生懸命やりたい方もいる。一致結束箱弁当みたいに縛り上げるつもりは全くない」とも話した。裏金事件後も、存続を決めた唯一の派閥としての存在意義を示すため、まとまった対応を模索もしたが断念した。

 河野氏が出馬に意欲を示しているにもかかわらず、別の候補を推す動きが派内で早くから表面化していたためだ。小林鷹之前経済安全保障相(49)の出馬会見には派から3人が参加、上川陽子外相(71)や高市早苗経済安全保障相(63)らを推す声も上がる。

 また、永田町の「常識」から…

この記事は有料記事です。残り898文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら