ブレイキン金のAMI、際立つ引き出しの多さ 川崎の通路から世界へ

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内田快
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 パリ・オリンピック(五輪)第15日の9日、今大会で競技として採用されたブレイキンの女子でAMI(湯浅亜実、25)が決勝でNICKA(リトアニア)を破り、金メダルを獲得した。

 1998年、埼玉県生まれ。4歳年上の姉のAYU(湯浅亜優)も世界的なダンサー。姉の影響で小学校1年の時にダンスを始めた。ブレイキンのダンサーが集まる場所として世界でも知られるJR武蔵溝ノ口駅(川崎市)の通路で、小さい頃から腕を磨いた。

 ステップや回転技など総合力の高さが持ち味。18年に世界最高峰の大会「レッドブルBCワン」のBガール部門の初代優勝者になった。世界選手権も19年、22年の2度制した。

 6月にブダペストであったパリ五輪予選シリーズ最終戦で優勝し、五輪出場権をつかんだ。

     ◇

 コンコルド広場に張られた白い天幕の下で大音量の曲が鳴り響く。ブレイキンの女子決勝で、AMI(湯浅亜実)が相手の方をしっかりと見ながら、激しい動きをピタッと止める「フリーズ」を決めていく。そのたびに満員の会場が沸いた。

 パリ五輪唯一の新競技で、2…

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内田快
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    市原麻衣子
    (一橋大学大学院法学研究科教授)
    2024年8月10日10時54分 投稿
    【視点】

    Flava JapanとReal Akiba Boyzのおかげでコロナ禍の間にすっかりブレイクダンスにはまり(と言っても見ることしかできませんが)、今回ブレイキンがオリンピック新種目になることをとても楽しみにしていました。Amiさんの金メダ

    …続きを読む