ウクライナ東部で14人死亡 スーパーや郵便施設にロシア軍の攻撃

ロンドン=藤原学思
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 ウクライナ東部ドネツク州コスチャンティニウカの商業施設に9日昼、ロシア軍による攻撃があった。検察によると、これまでに少なくとも14人が死亡し、43人が負傷した。現場では救助作業が続いており、死傷者は増える可能性がある。

 同州のフィラシキン知事によると、この攻撃には空対地ミサイルが使われ、スーパーマーケットや民家4軒、商店4軒、車両12台のほか、民間郵便会社「ノバポシュタ」の施設も被害を受けた。同社によると、従業員が1人負傷した。戦時下で郵便事業を続けるノバポシュタはこれまでも度々ロシア軍の攻撃にあっている。

 コスチャンティニウカは州都ドネツクの50キロ北に位置し、激しい戦闘が行われている東部の最前線からは20キロほどしか離れていない。

 ゼレンスキー大統領は「ロシアはこのテロに対する責任を問われることになる。我々は世界がウクライナの防衛を支援し、国民の命を救うためにともに立ち上がってくれるよう、最善を尽くす」とSNSに記した。

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論
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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年8月10日12時54分 投稿
    【視点】

    私はこのコスチャンティニウカという街出身の知り合いがいるのだが、その父親はまだこの街に留まっているということだ。ゼロリスク日本国民からすると信じられないことである。 それで、その知り合いに、なぜお父さんはコスチャンティニウカから逃げないのか

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