巨大地震、起こるのは数百回に1回?なぜ1週間? 注意情報の根拠は
編集委員・佐々木英輔
南海トラフ地震をめぐって出た「巨大地震注意」の臨時情報。いつもより数倍起きやすくなっているのに、起こるのは数百回に1回とされ、わかりにくさは否めない。警戒が求められるのは1週間。どのような根拠で決められたのだろうか。
数百回に1回のもとになったのは「1437分の6」という数字だ。
これは、南海トラフではなく、世界で過去に起きた地震の統計にもとづく。
マグニチュード(M)7級以上の地震が起きたとき、1週間以内にM8級以上の巨大地震が起きたケースを数えると、1904年から2014年までの1437事例のうち、6事例あった。
東日本大震災も、このうちの一つだ。
2011年3月9日にM7.…
- 【視点】
「数百回に1回」とは何を意味するのかなど、こういう解説を待っていました。世界で過去に起きた地震の統計にもとづく数字であり、南海トラフ地震の発生を予測しての確率ではないということですね。1週間という期間が「社会的な受忍の限度」として定められ
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