臨時情報後により大きな地震、頻度は数百回に1回 備えの点検を

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編集委員・佐々木英輔
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 「南海トラフ地震臨時情報」という言葉を初めて聞き、戸惑った人も多いはずだ。巨大地震の想定震源域で一定規模以上の地震が起きたときに出る情報で、実際に出たのは初めてだ。

 今回のようなマグニチュード(M)7級の地震が起きたときに、その後、より大きなM8級以上の巨大地震が起こる可能性は数百回に1回程度とされる。あくまでも、普段に比べれば地震が起きやすくなっていることを伝え、注意を促すための情報だ。過度におそれることはない。

 日向灘ではこれまでも、M7級の地震が繰り返し起きてきた。今回のような「巨大地震注意」で求められるのは、家具の固定や備蓄などの備えや避難ルート、家族の連絡手段などの再確認で、事前の避難を求められるわけではない。いつもよりも身構えながら、普段通りの生活を続けることになる。

 かつて東海地震をめぐり運用…

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この記事を書いた人
佐々木英輔
編集委員
専門・関心分野
災害、環境、リスク、自然と社会