広島に来たイスラエル大使 「瀬戸際外交続ければ…」アラブから警鐘
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続く中、広島市は6日の平和記念式典にイスラエルを招いた。アラブ諸国からは、イスラエルへの懸念や事態の沈静化を求める声が相次いだ。
市民を含むパレスチナ人の犠牲者が3万9千人を超すガザ地区南部ラファと境界を接するエジプト。モハメド・アブバクル大使は初めて広島の式典に出席した。
「中東地域で我々が直面している切迫した状況の中で、広島は平和の象徴だ。我が国は事態の深刻化を避けるためにあらゆる努力をしているが、一部の勢力、特にイスラエルが(核の恫喝(どうかつ)やイスラム組織ハマス壊滅などの)瀬戸際外交を続ければ、全世界を後戻りできないところまで追い込みかねない。(ハマスに対して)完全な勝利を得ようとする考えは幻想だ」と語った。
イスラエルが事実上の核保有国と見なされているなか、エジプトは中東地域の非核化を求めるなど核軍縮外交に積極的に取り組む。
「イスラエルは自衛権を行使している」記者の質問に答えた大使は
「広島は、だれもが平和に取…
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イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]