「人殺し」 五輪でイスラエル選手への叫び 殺害予告メールで捜査も
パリ五輪でイスラエルの選手たちの安全確保が課題になっている。仏検察当局は、イスラエル選手に殺害予告メールが送られたとして捜査を開始。パリ中心部ではパレスチナとイスラエルそれぞれを支持するデモ隊がにらみ合う事態も起きた。イスラエルが激しい攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザでは3万9千人超が犠牲になっていて、「平和の祭典」にその余波が及んでいる形だ。
仏メディアによると、検察当局はイスラエル選手への殺害予告について7月28日、特定の人種や宗教への差別や憎悪を動機とする脅迫の疑いで捜査を始めた。また、開会式が行われた26日にはイスラエル選手の個人情報がSNS上で無断公開される事案が発生。27日には開会式のために訪仏したイスラエルのヘルツォグ大統領への脅迫をX(旧ツイッター)に投稿したとして、パリ郊外に住む15歳の少年が逮捕された。
フランスでは近年、イスラム過激派思想を背景にしたテロが相次いできたことから、パリ五輪でも大会期間中のテロ警戒が最大の課題とされている。ガザへの攻撃で民間人の犠牲を拡大させてきたイスラエルに対しては仏国内でも反発が強く、政府は24時間態勢でイスラエル選手らの警備に当たっている。
仏当局、サッカー男子の試合では約1千人の警察官を配備
仏内務省は24日にパリ市内…
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