大雨で靴も車も流され 停電で冷房使えず 記者が歩いた山形・戸沢村

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力丸祥子

 山形、秋田両県を中心に降った記録的な大雨の影響で、多くの住民が避難を強いられている。50人以上がヘリやボートなどで救助され、27日現在、山形県内で最も多い248人が避難する戸沢村に記者が入った。

 約80世帯が暮らす住宅地のほぼ一帯が水につかった蔵岡地区は27日午後になっても、茶色く、分厚い泥で覆われていた。一歩、また一歩と進もうとするが、長靴が重い。

 愛猫の世話のため、自宅にとどまる警備員の長沢修さん(63)は「天災だからさ。しょうがないけど、まさか自分の家が、っていう思いがあるよね」と話すと、こらえきれず、目に涙を浮かべた。

裸足で片付け作業「だめだった」

 声をかけた時は、自宅前の泥…

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この記事を書いた人
力丸祥子
東京社会部|気象庁クラブ
専門・関心分野
防災、合意形成