自転車でゆっくり「散走」広がる 地域を発見、まちづくりにも

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大村美香
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 散歩をするように自転車でゆったりと走る「散走」が広がりつつある。地元の風物をめぐるサイクリングマップを作りツアーを催したり、自治体が自転車活用の施策に取り入れたり。歩くよりもちょっと遠くまで、ゆっくり走ることは、地域の発見やまちづくりのきっかけにつながるようだ。

 「散走」は、自転車部品メーカーのシマノ(本社・大阪府堺市)が提唱した。同社は2006年に東京・南青山に文化発信拠点「OVE」をオープン。自転車の新しい楽しみ方として散走を提案してきた。

 散走に決めごとはないが、各地で開かれている散走にはおおむね二つのパターンがある。一つは「建築を見に行く」「人気のお店を訪ねる」といったテーマを立ててポイントを選び、コースを決めて行くもの。もう一つは、そうした計画を立てず、思い立ったらブラブラと出かけるものだ。

 「自転車で速く走ることが目的ではなく、ゆっくりとまちを巡りながら、その時間・場所での新しい出会いや発見を楽しむことがポイントです」

 「散走のすすめ」と題した東…

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この記事を書いた人
大村美香
くらし科学医療部|食と農
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食と農