金の吉沢恋、いつも父の指導採点 「怒るだけは0点」高め合う関係性
1年前、スケートボード女子ストリートの吉沢恋(ここ)(14)=ACT SB STORE=の父、功さん(58)は悩んでいた。
「このままだと、恋はこれ以上の成長曲線を描けないのではないか」
恋が7歳でスケートボードを始めてから、つきっきりで練習を指導してきた。経験があるスポーツは卓球。スケボーはない。でも、恋よりも自分がのめり込んだ。
練習では動画を回し、体幹がブレていないか確認。野球で捕手用のプロテクターを身につけ、空中で恋の体を支えながら、回転技の練習をサポートした。
練習に付き添うために、仕事は保育士から、時間の融通が利く介護職に転職した。
恋のために。
その一心だった。
ただ、パリ・オリンピック(五輪)の予選が本格化する中で、気になることがあった。「こうしろ、ああしろ」と言うばかりで、恋の考えが聞けていない。
五輪まで1年。限られた時間の中で急成長させるには、教え方を見直さなければいけないのでは。自問した結果、指導方針を変えた。
毎日の練習が終わった後に反省会を行い、必ずこう尋ねるようにした。
「今日の父ちゃんのコーチングは何点だった?」
点数とともに、その理由を聞く。
これまでの最低点は0点だ…
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